キム・ウォン+黒子沙菜恵『気色あり』インタビュー

ソウルと京都をベースに国内外で活動してきたキム・ウォン氏と黒子沙菜恵氏が、『気色あり』で再び共演を果たした。異なる地域の、ましてや海を隔てたアーティスト間のコラボレーションは、何らかのお膳立てに拠ることが少なくないが、本作の推進力がアーティスト個人の信頼関係であったことは、即興的な展開の中にもうかがわれた。ソウルでの初共演(2007年12月)から1年を経た2度目の共同作業がどのように進められたのか。近畿大学での客員教授としての滞在を締めくくる公演を直前に控えたキム氏、そして『気色あり』のディレクションを行った黒子氏に、振り返っていただいた。